組織の中でうるさい人たち
【韓非子】
乱の生ずる所、六なり。主母、后姫、子姓、兄弟、大臣、顕賢なり。
(国に混乱が生じるものとは六ある。君主の母親、妻や愛人、子供たち、兄弟、重臣、知識人たちだ。)
➡このような人たちに権限を持たせてはまずいことになる
権限が誰にあるのか?誰が組織のトップなのか?
それが分からなくなることは組織にいればよくあることではないだろうか?
組織のトップは誰か、これは分かるが、権限は?
明確にするためには組織の中では職務分掌があったりする
にしても、職務分掌があったにせよ、その通りに権限が渡され、責任を取らされていると感じることは殆どない
私の組織だけだろうか?
小さい組織になればなるほどなのだろうか?
また、韓非子の言うように、トップの近辺が家族で固められているような組織、家族経営による組織となると、このまずい事態に容易に陥る
一方、論語では韓非子が言う混乱が生じる、六とどのように付き合えばいいと言っているか
【論語】
有子曰く「その人と為りや、孝弟にして上を犯すを好む者は鮮なし。上を犯すを好まずして乱を作すを好む者は、未だこれあらざるなり」
(有若が言った。「親を大切にし目上を敬う人間が、上の者に逆らうことはめったにない。上の者に逆らわない人間が組織の秩序を乱すことはありえない」)
家族や近しい人物であっても、親や目上の人を大切にしている人ならば、韓非子の言う 六 であっても、国を乱すことは無いと言っている。
人は生を頂き、成長していく中で、反抗期を経て自立していく。
親に反抗し、歯向かいながら自立していく、その反抗に敬うという精神はあるだろうし、親からすれば反抗こそ子供の成長と捉え、むしろそれを歓迎している。
しかし、反抗し自立していく中で敬うという態度が芽生えるかどうかは未定である。
果たして人は人を敬うということを備えているのだろうか?どれくらいの人が…
そう考えると肉親であっても信じがたいという韓非子の考えもわかる
信じすぎてはだめだと
組織で働いている中で自分の成功を考えたときに、他者と一緒に成功しようと思うか?
あまり思わない
しかし、誰かを、権力者を取り込んで成功しようとも思わない
成功するには権力者にぐぅの音を言わせない結果で示すのがいざこざを起こさない条件ではないかと考える
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