組織と人:論語と韓非子②

仕事

上下関係

上司と部下の関係を2つの視点からとらえ、経験を踏まえて考えてみたい。

【論語】
    君、臣を使うに礼を以ってし、臣、君に事うるに忠を以ってす
   (君主が家臣を使うには礼を基本とし、家臣が君主に仕えるには、良心的であることを旨とする。)

   ➡上司と部下は敬意を持った関係であるべき

【韓非子】
     上下は一日に百戦す。下はその私を匿して用ってその上を試し、上は度量を操りて以ってその下を割く
    (君主と臣下とは、一日に百回も戦っている。臣下は下心を隠して君主の出方をうかがい、君主は法を盾に取って臣下の結びつきを断ち切ろうとする。)

    ➡足を引っ張り合っているのが常態だ

上下関係の表と裏をまさに言い表している考え

私にとっては両方ともよくわかる

足を引っ張りながらも礼節を以って付き合うのが上下関係とでも言おうか

人は性悪という価値観があり、上を見上げ、上を超えていこうと思えば、礼節を通して上を丸め込む
そんな這い上がり方をするのが結論的には言いたいところ

しかし論語的には礼節を!と言っているね
でも、上下関係を感じる世の中を生きていると礼節を続けることは難しい
それは、上に立つ人間もさまざまで、尊敬や敬意を示したい人かどうかを考えさせられる人が沢山いるかである
敬意を示したくない人もいるということです

韓非子は足を引っ張り合う関係という考えを示しています
それはお互い、上だろうが下だろうが自分の人生や生活を確保し、その質を少しでも上げたいからだと思います、欲求があるからですよね
それは当然でしょう
そして、その関係性に敬意というものは存在しない、敬意は示すが、油断させて引きずりおろす魂胆でいるよ、気をつけろ!ってなことでしょうね

【論語】敬意を示すには敬意を示すだけの理由が必要だ
【韓非子】欲求を満たすためには敬意も使いかた次第

このテーマについては双方譲らない感じですね

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