「天使のくれた時間」原題:The Family Man
2000年製作、監督:ブレット・ラトナー
主演:ニコラス・ケイジ、ティア・レオーニ、ドン・チードル
「ああ素晴らしきかな人生」をモチーフにした映画
そう、これを見たのは、妻と遠距離恋愛していた頃だった
妻と出会ったのは私の地元、彼女は遠い場所に実家があったが、専門学校に入学してきていた
出会ったのは在学中、卒業して実家に帰るとのことで、途中から遠距離恋愛となった
遠距離恋愛中は時々お互いがそれぞれの地元に電車やバスで足繫く通って愛を育んでいた
それはそれで楽しかったけど、寂しさも感じながらの日々だった
お互いが、というより私が結婚を考えだしたときに、この映画に出会った
もしあのとき人生の選択を間違えたら、別の決断をしていたらどうなっていたのか?を描いた映画
ウォールストリートのイケイケのビジネスマンであるジャック(ニコラス・ケイジ)が昔恋していたケイト(ティア・レオーニ)に天使(ドン・チードル)がくれた煌めきのひと時の中で再会する
仕事ではなく彼女との人生を選択していたらどうなっていたのか?を仕事を選択したジャックの心理で経験していく描写が面白かった
またその描写に自分を当てはめてみることができた、なぜか?
自分もそういう選択を迫られていたのかもしれない
自分の地元を後にして、彼女の地元に行くことを決断するときなのかもしれないと思っていたんだろうね
仕事、友人関係、育ってきた環境、何より自分の両親と離れること
こんな選択は今考えれば別になんでもない、日本に住んでいるんだから、これからの飛躍のための第一歩なんだから躊躇することではなかったかもしれないけど
あのときは、地元・自分の人生の一部と離れることに裏切るような気持ちがあったんだろうと思う
その気持ちに対して「こういうこともあるよ」と教えてくれたのはこの映画
一つの選択の違いでそれぞれ幸せのカタチは違うけど、もっと良かったのかもしれない、違う幸せを手に入れていたかもしれない、それを後になって見せられても取り返しがつかないのだけれど、取り返しがつくこともあるよと
ジャックの場合は後から選択肢を再度選択し直した形になったけど
私の場合はこの映画のお陰で、今は最良の選択をしたと思える選択肢をとることができた
今後、また自分の選択について「本当に良かったの?」と振り返ることもあるだろうけど、
今はこの映画を何度も見返すことでその振り返りをすることはなく、幸せな日々を過ごさせて頂いている
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